
ふじきのさんの【夏の照明。】の記事です。
レビュー・感想やエロシーンの傾向をご紹介しています。
概要
夏が終わりを迎えようとしている
受験勉強とバイトに明け暮れる3年の夏。
学園祭の公演を目前に、演劇部を引退した主人公は書き直した脚本を手に部室へと立ち寄る。
部屋にいた次期部長で後輩の雨宮優花は来たる学園祭の公演でも主役を務める外見も美しい鋭才だった。
主人公は彼女を演劇部に引き入れた時のやり取りを思い出す。
「この高校の3年間を無駄にするつもりはありませんから」
今では演劇部の次の世代を背負う立場の雨宮優花だが、彼女が青春の限りある時間を重要視していたのにはある理由があった……。
この夏、彼女は汚される
表題の通りこの作品はNTRメインのノベルゲームで、極めて写実的な世界観で描かれる主人公と後輩雨宮優花との青春の一幕が描かれる短編小説風の作品となっています。
DLsite直木賞部門でも狙っているのか?
この作品は夏の終わりまで110円、割引きで更に安く買えるという破格のセールを行っているので、気になった方はこんな記事見なくていいのですぐに買いましょう。
この作品はプロットの構築も見事でありバッドエンドとして仕上がっていた主人公による演劇の脚本を、優花が手直しさせることで「ハッピーエンド」のものへと変えるやり取りが物語の序盤にあります。
この修正された脚本が冒頭で大好評で締めくくられた公演で演じられ、主人公と彼女を隔てている「透明な壁」が取り払われます。
せめて創作の中でだけは……。との願望が込められた改変は大成功に終わります。
「私を連れて行ってください」という台詞が演劇の最後の台詞として、そしてこの作品の最後の台詞として2度登場するのですが、劇ではハッピーエンドで終わるが現実では決してそうではないという真逆の対比が心に重く響くものがありました。
そうした展開には理由があり、雨宮優花自身の境遇が、そして主人公が夏のあの日に残してきた「後悔」が関わっています。
現実においても未だ家柄に縛られたり結婚する際に背景を探られたりするのは珍しくありませんが、雨宮優花の場合超上層に類するであろう政略結婚としての許嫁、つまり将来が決まった相手が居ます。
このどうしようもない壁に阻まれ主人公にならと気を許してくれる優花と、主人公の想いは実を結ぶことはありません。
政治家の嫁として高校卒業後に囚われの鳥となってしまう優花がモラトリアム期間を演劇に捧げるという意味は計り知れないほどの苦悩が背景にあるようでした。
まあ政治家が今まで独身だったのかよとか18の嫁貰ってもしょーがねえだろとかこの後大学に行ってもらわんと流石に箔が付かないぞとかきわめて現実的な話は置いといて
その政治家というのが相当なゲス野郎の為、優花は婚前交渉を持ちかけられたりするのですが、その際に主人公とエッチするシーンがあり、それ以外はNTRシーンとなっているのが本作のエッチシーンの内容になっています。優花の夫となる政治家の男ですがかなりインモラルな性的願望があるらしく行為後の優花はそのえげつなさに打ちひしがれて泣いていました。
一部にはコマ送り型のアニメーションが採用されていてフェラチオ事のストロークの表現などはLive2Dのそれよりも興奮できましたね。
攻略
このゲームは一本道です。
まとめ
- 苦くて物悲しい夏の思い出を
ゲームを読了すると次回作の予告が表示されます。青春SFですか、イリヤの空みたいなの頼んますわ。
ああでもNTRだからやっぱナシで。
本作のお話に戻りますがストーリー展開的にも結構脳破壊度の高いNTRだったという感想です。前作は父の愛人がヒロインでしたが今回のお話で主人公と優花にはそれなりの積み重ねがあったと思われますし強烈度は今回の方が高いです。
シナリオは恐らくここで終わったら一番キリが良く終わるだろうなという所で終わっていて、この後の2人がどういった結末を辿るかというのが読者の想像に委ねられる形になっています。
このゲームは朔夜かなめさんによるフルボイスかつリアリティのある作品で、期間限定で110円で遊べるため是非夏の暑い日に青春のあの日に返った気分でプレイしてみるのをお勧めします。
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【夏季限定110円】夏の照明。 |
サークル | ふじきの【Ci-en】 |
発売日 | 2023年07月20日 |
価格 | 8月31日まで 110円 |
10%OFF 07/31まで |
99円 |
備考 | 体験版あり セール期間後は770円 |
コメント一覧 (1)
matimesan
が
しました