へどにずむさんの【冥府のこいびと】の記事です。

レビュー・感想・各種攻略情報やエロシーンの傾向などをご紹介しています。

概要

冥府へと降りてきた生者

生者の世界と死者の世界の狭間、冥府。

主人公は「恋人」を現世へと連れ戻すために冥府への入り口を見つけ、多くの生命力を失いながらも地下深くまでやってきたのだった。

冥府の主ネザレに案内されて待望の再開を果たす主人公と死した恋人……。

──思い出した、名前は「セシリア」だった。

テキスト量の暴力

以前からこちらのサークルさんの作品を経験済みの方であれば既にご存知ではありますが、この作品は全くイラストがありません。基本CGゼロ枚という潔さです。

しかしそれを補って余りある80万字の文章で繰り広げられる大量のエロシーンと、恋人セシリアを現世に蘇らせようとする主人公の物語がセールスの軸となる作品です。

冥府の底へ到達する代償として、主人公は自分の記憶と共に多くの生命力を失ってしまいました。

本作のストーリーは、主人公が自分の過去を思い出しながら現世である地上を目指し記憶を巡る旅を行うというもので、始めは「恋人を連れ戻しに来た」という記憶しかない状態の主人公が、冥府で暮らしている人々、夢魔やダークエルフのようなヒロインと交渉して彼の生命力の元である「命の欠片」を受け取りながら、恋人セシリアのこと、なぜ彼女が死んだのか、自分は何者だったのかを思い出していくというものです。

製作者さんは謙遜してストーリーはフレーバーとかおっしゃっていますがそんなことは断じてなくエロシーンの合間に展開される息を吞む展開は思わず見入ってしまうくらい引き込まれるものがあります。

本作はたくさんのエロシーンが存在していますが、ヒント機能があったりシナリオの進行ヒントを確認できるためかなりゲーム進行におけるストレスが軽減されています。

一応画像は自分でも用意できるが

ウディタのちんまいドットでしか本作はヒロインの外見の情報は得られない硬派なスタイルです。

エロシーンなどで任意の画像を表示して楽しめるという機能があるのですが、まあ私も一切手を付けていないのでアレですがゲームを進めていくほどにやりづらくなっていきます。

ゲームを進めていくと不思議なことにキャラクターそれぞれの像が頭の中で固まってくるんですよね。一応テキストで胸の大きさや髪の長さなんかは描写されますが、特にストーリーで出番が多いセシリア、ティーナあたりは別の版権絵のキャラの画像を埋め込もうものなら即🤓ﾅﾝｶﾁｹﾞ……となることうけあいです。

とはいえ画像を挿入することで少し不思議でエッチな冥府の旅を自分の想像した形で装飾することができるカスタムピクチャ機能にチャレンジしてみるのも面白いかと思います。

攻略

命の欠片

命の欠片はゲームの進行上必ず入手するので実際にはリスト化する意味はありませんが、4章のアリス&イリスとヨミから貰う命の欠片に関しては当人だったり他のイベントが終わってから彼女たちに再び話しかけると手に入るというような形になっています。

まとめ

立ち絵すらない異色で硬派な作品ですがエロシーン及びシナリオのクオリティは凄まじいです。売れているだけのことはあるとても面白いゲームでした。本当にイラストとかが無いので脳内で映像や情景を補完できる方向けです。

今になってエロシーンの傾向について話しますが手・胸・口などを使った搾精プレイがゲームの大半を占めていてちょっとだけセックスがあるかなくらいの傾向でした。個人的にはもう少し本番の比重を高めて欲しかったですね。

製作者さんのCi-enではフリーゲーム「愛情トキシン」が配布されています。余談ですが80万字ってまあまあヤバくて、参考までに当サイトで一番文章量が多そうな妖夢員の記事でも1万字ちょっとなのでとんでもないボリュームなのがすぐわかるかと思います。通しでプレイした時にエロシーンの半分も見てないのですがクリアまでにかなり時間がかかるテキスト量を誇っている作品です。

作品情報

	冥府のこいびと
サークル	へどにずむ【Ci-en】
発売日	2023年06月24日
価格	1,430円
10%OFF 07月21日まで	1,287円
備考	体験版あり