概要

闇堕ちカードバトル

先輩冒険者のティシアとサラフィルの指導によってめきめきと実力を付けているリュネは、彼女たちと共に高難易度のクエストに挑むべく洞窟の中へと入ってゆく。

ティシアとサラフィルはAランク冒険者で、Dランクスタートだったリュネも今やBランクまで昇り詰めており今回も余裕かに思われたのだが……。

出くわしたのは「モンスター」を呼ぶには似つかわしくない力を秘めた闇の存在だった。

彼によって闇の種を植え付けられたティシアとサラフィルは無事に地上へと戻ることができるのだろうか？

じゃんけんカードバトルで勝ち進む

本作は自分で選んだフォルダから1枚ずつカードを選び、敵のカードと比べて攻撃を行っていくカードバトルとなっています。

基本的にはカード左上の数字の値が相手より上回っていると「勝利」となって攻撃を行うことができます。

また属性・距離などのカード相性なども絡まり見た目以上に複雑な対戦が特徴です。

注目ポイントとしては各種攻撃に応じたアニメーション動作であり敵味方問わず豊かに動作するためかなり見ごたえのあるバトル画面でした。

このゲームは悪堕ちがテーマでありその時々によってプレイヤーが扱うキャラが異なるため、バリエーションに富んだカードを使うことができます。ストーリー的には敵である魔王風のキャラもプレイヤーが操作することもあります。

闇の種を植え付けられた先輩冒険者……

ゲームが進むとティシアたちは魔王により闇の力を植え付けられてしまいます。この浸食状況によってシナリオ最後の展開が変化します。また何も手出ししない選択もできるので本作はかなりシナリオ分岐が細分化します。

エロシーン

ないです。

明確にこれは良くないと思っている点です。

このゲームは年齢指定こそ18禁ですがテキスト上でも性描写はほぼありませんし匂わせるだけです。CGが無いことは販売ページにてあらかじめアナウンスされてはいますが恐らくR-15や全年齢でも審査が通りかねない内容であるため18禁タグをつける理由が皆無です。

キャラ立ち絵で顔を赤らめたり悪堕ち時に露出の多い衣装に着替えたり等の描写がせいぜいでありまあエロゲーとは認識できません。

攻略

共通　ステージ1

• ゴブリン HP700
  • 赤属性の単純な攻撃がメイン

共通　ステージ2

• ゴブリン HP1000
  • 属性を駆使してくるほかX距離のカードも出してくる
  • 近距離戦闘が多くサラフィルは不向き

共通　ステージ3

• ゴブリン　HP1200
  • 近距離戦闘が多くサラフィルは不向き

共通パートが終わると以下のような画面になるのでここでセーブをしてください。

リュネたちが扉の前にたどり着くまでに4ターン猶予があり、ティシアやサラフィルと戦闘をして闇の種を植え付けるかパスを選ぶかでターンが進みます。

このパートではキャラクターには体力ゲージとは別に紫の「闇の力」ゲージ蓄積していきこれが完全にマックスになると戦闘は強制終了となり完堕ちになります。

シナリオ分岐としてはすべて調べると時間がかかりすぎるので完全な確認までは着手していませんが公式の言を受けるなら以下の内容だと思われます。全パスした状況で敗北してもシナリオが進行したためもしかするとバトルの勝ち負けの差分もある可能性があります。

ティシアの浸食状況（完全に闇に堕としたか・植え込んだだけか・何もしていないか）

サラフィルの浸食状況（完全に闇に堕としたか・植え込んだだけか・何もしていないか）

まとめ

エロシーンも露骨な性描写もCGも無いなら18禁の年齢指定はしないほうが良いです。印象がよくありませんから健全ゲームとして販売してください。もちろんエロシーンが無いことに納得したうえで買いましたがこのタグ付け自体が問題という話です。徒に反感を買うだけだと思います。

カードバトルは凝ったモーションが炸裂していますがあえて悪く言うならテンポが悪めでもっさりしています。細かいシナリオ分岐を追うのが大変であり、悪堕ちさせるためには遅滞戦術をせざるを得ずそれを想定しているのかプレイヤー側のダメージがかなり低かったりしてこれもまたゲームテンポの悪さに拍車をかけていると感じました。ヒロインを両方堕とすのはかなり苦戦しそうなのでこの部分の戦闘バランスに関しては私の素人考えなのかもしれません。

カードのフレーバーテキストが闇の浸食によって変わるなどはこだわりが感じられてよかったです。またカード一覧がタイトルで確認できやり込むのであればこちらのカード欄を埋める楽しみがあると思います。

作品情報

	闇種
サークル	んじゃ! リサイクル屋
発売日	2023年03月09日
価格	1,210円
20%OFF 03月16日まで	968円
備考	体験版あり