概要
箱入り娘の家出が……
父の商売の道具として利用されることにうんざりしていた主人公のシャルロットは、政略結婚をさせられそうになったのを機に隣国へと逐電。しかし食料も尽き今にも力尽きようとしていた。
そこに診療所を営む「魔女」のジェーンとオオカミの耳と尻尾を生やしたサーナが現れ幸運にも助けられたシャル彼女たちに事情を話し診療所に居候させてもらうことになった。
お世話になったお礼としてシャルはジェーンの診療所の手伝いを申し出るが、箱入り娘だったシャルは手伝いのために冒険をしていく中で「黒の魔女事件」や「黒の呪い」というような隣国の闇深い背景を知り、やがて悲しき真実へと辿り着く。
何も知らない乙女が世界を知る
このゲームは美麗なCGイラストによるエロシーンももちろんお楽しみの要素ではありますが、何より一番楽しんでいきたいのがへヴィな世界観です。
今回シャルが冒険することになる舞台は彼女にとって隣国であり、箱入りの元お嬢様でもあるためほぼプレイヤーと同じ知識レベルで世界を見聞していくことになります。
人魔共通のエネルギー元の「魔力」。それを膨大な量貯蔵できる特別な人間の「魔女」。200年前に滅びたカース村と今なお人々を苦しめる「黒の呪い」。「魔血病」……。
ストーリー自体は診療所のお手伝いということでダンジョンをクリアしていくことで自然と進行しては行くのですが、街のNPCたちとの会話や文書などでは世界観に関わる重要な事実を知ることができ、本作は脇道の冒険で世界を知ることこそが醍醐味となっています。
この世界では魔女は500年生きると言われておりジェーンも実際かなり長命の魔女だそうです。
ゲームは章立てになっていて各章の終わりにはサブシナリオとしてキャラクター同士の会話イベントやエロシーンにまで発展する小話が用意されており特にキャラクターを取り巻く世界観やストーリー性が重視されているRPGであると言えます。
😔……。
バトルはサクサク
割とぽこじゃかシャルは強くなっていく難易度で特に苦戦する要素も無い戦闘システムでした。
本作は場合によっては最初からやり直して別のエンディングを見る必要があったりするためこれは助かります。
エロRPGはこれくらいのサクサクバトルで良いんだよね。
かなりダークな雰囲気の作品ですがごぼうソードやフランスパンソードのような一見ネタ武器がかなり強力にデザインされていて遊び心が見られました。
エロシーン
回想ルームはメニュー画面から遷移が可能です。
序盤はセクハラが多いですがきっちりエロRPGの花形たる各種本番行為も沢山用意されています。
サブヒロインにも少々エロシーンがありました。タグにふたなりとありますがこれはちんぽが生える薬を飲んだシャルとヒロインがエッチをするという展開があるためです。
スラムの安宿に泊まり気が付くとレイプされていた
ちんぽが生える漢方の治療
攻略
重要
このゲームはシャルの行動によってルートが分岐します。
それが3章終了時点と結構早い段階で判定があるためセーブを残しておいた方が良いと思われます。
詳しい分岐条件はゲーム付属の攻略テキストにも記載されています。
簡易フローチャート
第一章 妖精花とちびっこシスター
平原の奥で妖精花を採取する
ボス:灰色オオカミ×3
途中で拾った装備品をしっかり装備して水平斬りなどで戦えばよい
教会区の墓に「古びた鍵」が落ちていて街の民家の鍵のかかっている扉を開けることができる
教会区のシュバリエ寄宿舎二階で「マッサージオイル」が手に入る
サブシナリオ
- 魔血症はいつ生まれたの?
- 魔物避けの結界
- オオカミの因子
- シャル君の実家
第二章 異端審問
淡色の森で貪食花を倒す
ボス:貪食花
このダンジョンで拾える「トロルの棍棒」が強すぎる
自室のティーポットを調べると街に「根の魔術師」が現れる
彼女と会話すると「立派な漢方」を貰えティーポットを調べるとエロシーンになる
サブシナリオ
- 助けて!ジェーン先生!
- さいきょーシュバリエ
- ジェーンは野菜嫌い
第三章 ルゥの秘密
炭鉱跡地でギガンテスを倒す
炭鉱入り口でプチストーリーイベントがプレイ可能
ボス:ギガンテス
サブシナリオ
- ジェーン先生のお仕事ぶり
- 幸運の短刀
- ルゥのおねだり
第四章 異質な者
毒沼でスアトルを倒す
ボス:スアトル
この章を終えると一部のエロシーンが見られなくなるとのこと(ジェーンが留守になるため)
サブシナリオ
- アップルパイ
- リポメヌヌのコニコニ煮
第五章 花泥棒
自室で休むまで自由行動となる
※はぐれ街に行かないルート
サミュエル雪山へ向かう
ボス:インディケ
カース村を調べてから診療所に戻りもう一度カース村へ向かう
※はぐれ街で調査したルート?
ジェーンの手紙を読んでから寝るとはぐれ街で調査になり第六章へ
第六章で研究施設見つからなんですけどもしかしてこれで終わり?何か見落としがあって見つからないとかあるのかな……。
ルート分岐
攻略テキストより引用させていただいています。
- 第三章でギガンテスを倒し自室で休む前にはぐれ街へ行っておく必要がある
- 四章の朝の会話イベント終了後、ジェーンに話しかけてはぐれの街についての情報を聞く
- スアトルのコアを持ち帰った後、もう一度ジェーンにはぐれの街についての情報を聞く
- 診療所のベッドで寝ない状態で、はぐれの街にて情報収集を行う(!マークが出ている3人全員から情報を得る)
四章の朝ジェーンに話しかけない、もしくは四章までにはぐれ街に行っていないと別ルートになる。
まとめ
- イラストが気に入った!
- ダークファンタジーな世界観を冒険してみたい!
イラストも可愛いですし定番のシチュエーションや一部Live2D動作するなどシナリオや世界観設定という強力な武器以外にもエロRPGに要求される要素をしっかりと取り揃えて制作されておりかなり丁寧な良作だと思いました。
クリアするだけならダンジョンを攻略していくだけでいいですがNPCたちと会話していくとよりフロストフラワーの世界を深く知ることができるでしょう。
本作は高い水準を誇っている要素が多く非常にオススメできる作品です。