概要

文明の崩壊と人類の滅亡を救った魔法少女

宇宙から飛来した謎の生命体「ディザスター」により人類は大半が死滅。世界各国の都市も尋常ではない被害を受けた。

あらゆる文明兵器が通用しないディザスターに対して数少ない生き残りの人類は逃げ隠れするだけの存在となってしまっていたが、ある時ディザスターに有効打を与えることができる少女たちが覚醒を始める。

未知の力を駆使する魔法少女たちの尽力によりディザスターは地球から撃退、人類に再びの安寧が齎される。

しかし彼女たちの役目はまだ終わっておらず、ディザスターが地上から消えたのと入れ替わるように人類と遺伝子が酷似した生命体「巨人」が現れる。

ディザスターは7体だったが巨人は数えきれないほどの物量で残された人類を飲み込もうと蠢く。今こそ各都市を防衛している魔法少女を募り、巨人をこの星から駆逐する時だ！

魔法少女の力の源と同じなんだと

このゲームは秘宝シリーズ4作目の作品です。ディザスターによって甚大な被害を受けた日本が舞台であり、各都市に散らばった魔法少女に声をかけて仲間を増やしながら巨人たちを倒し、強力な要塞を建築していく人類再建シナリオが描かれています。

ゲームは2作目や3作目のような押し寄せる敵の大軍を撃退していくシミュレーションRPG系のシステムであり、もう一つはタワーディフェンス的な拠点防衛要素もあります。

中でも興味を引く設定は魔法少女たちはこれら巨人から手に入る「ディザスターエッセンス」で能力の向上が図れるという点。突然現れて人類を救った魔法少女たち。突然現れて人類を襲い始めた巨人たち。何か深い関係があるのでしょうか。

魔法少女は総勢17名おり、防衛任務では最大15名を編成して戦うことになるため女の子を集めて育成する楽しさや日本の各都市を探索する楽しさを味わうことができます。

ディザスターには強力なマップ兵器も効きませんでしたが巨人たちには有効です。

マップを妬き尽くすディザスター砲で一網打尽！　爽快感や達成感が抜群のゲーム性だと思いました。

20種以上あるステージはかなりマップも広く探索し甲斐があります。魔法少女の成長アイテムを落す強力な敵ユニットの場所も記録されるようになっていました。

エロシーン

ディザスター研究者のタム博士が魔法少女を強化するという名目で様々な調教を行うというシチュエーションのエロシーンになっています。

この件については後述しますがエロシーンがこれだけとなっており本作が不評な理由の1つとなっています。

攻略

魔法少女の進化には【星】【月】【日】の3種類のパターンがあり素材を多くつぎ込む儀式ほどステータスの上昇量が多いです。

恐らくこれは不可逆のためなるべく【日】の儀式で進化を行うのが良いと思われます。

魔法少女リスト

ステージ情報

まとめ

このゲームですがCi-enにて製作者さんの口自ら「ゲームスコアが高くない」と振り返る発言がありました。

私個人の感想ですがゲームとしては前作宇宙の秘宝がパロディ元の作品の完成度が高いのも手伝って最高クラスの出来栄えだっただけに本作の色々な面の粗さが目立ってしまっていると感じました。

モンスター研さんはかなり開発スピードが速くユーザーのフィードバックを受けながら様子を見て改善点をアップデートしていく形でフォローアップをなさっていて宇宙の秘宝でもアプデの度に不満点が解決されていく様を見ていくのが楽しみでした。

本作は短期間制作の悪い点として「そもそもこの作品のゲーム性は面白いのか？」とまず最初の段階でよくディスカッションが行われずに開発を見切り発車してしまったのだろうと容易に想像できる躓きを感じました。このゲームはクリアに向けて単調周回作業やマゾいキャラクター育成を強要されますし宇宙の秘宝では確かに感じられた敵を倒す爽快感が（スキルコストやクールダウンのせいで）あまりなかったなどちょっとプレイヤーの求めていたモノとモンスター研さんが実現したいものが食い違っていたのかなと感じました。やってることは殆どヴァンパイアサバイバーなのに楽しい部分だけが取り除かれたという印象。

一番問題だったのはエロシーンで、イラストレーターの方のエロシーンスチルは非常に人気であるのに今回のエロシーンは使いまわしの多いキャラクターチップによる調教シーンが主であり、ろくすっぽ一枚絵CGが用意されていなかったのが不評を買ってしまった大きな原因であると言えます。制作リソースを間違った部分に投入しています。

秘宝シリーズを通して見ても他の作品はエロシーンにおいてプレイヤーの期待に応えるボリュームが内蔵されており、一番ヒットしている卑怯者の秘宝～タロンと性奴隷たち～は主人公タロンが冒険者の女を罠に嵌めて快楽調教をしながら成り上がっていくというエロ&ストーリーコンセプトが広く支持された結果の売上本数だと思います。

つまりゲーム性を前面に押し出している割には短期間の製作が祟ってあまりやりがいのあるゲームにはなっていなかったこと、そして何よりエロシーンが楽しめないというユーザーの声が「ゲームスコア」に反映されているのだと思いました。

現在ではCGを追加したり回想機能を実装するアップデートが試みられており相も変わらずプレイヤーの期待に応えようとする姿勢には感服致しますが、もう少しゆっくりとゲーム制作に時間を使うのが良いと思いますね。だって宇宙の秘宝から半年しか経過してないんだぜ？このゲーム。

ちなみにゲームの設定や背景は一番好きでした。SCP-5034『肉の天使たち』のような絶望的な状況とそれを覆した魔法少女たちの設定が面白い。

当サイトでレビューしたモンスター研作品

卑怯者の秘宝～タロンと性奴隷たち～

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宇宙の秘宝

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作品情報

	巨人の秘宝 -The Giant's Treasure-
サークル	モンスター研
発売日	2023年01月14日
価格	3,300円
10%OFF 02/10 まで	2,970円
備考	体験版あり