その女性は、父の愛人だった。

概要

長く黒い髪……透き通るような白い肌

画家として有名だった父には愛人がいた。

その女性は、父の愛人だった。 [ふじきの]

主人公は自分とさほど年が変わらないように見えるその女性が父の愛人だったという事実に驚き目を奪われてしまう。

その女性、加藤沙織は美大生で父の助手であり講義がきっかけで知り合い愛人関係に発展したのだという。

アトリエ兼自宅だったマンションを訪れる主人公。助手である沙織と共に父の残した作品という遺品を2人で整理していくことになるのだが……。

短編小説のような作品

その女性は、父の愛人だった。 [ふじきの]

本作は……というかこちらのサークルさんの作風のようですがまあ文学性の高いノベルゲームだったという印象を持ちました。

ゲーム自体は4話構成の短編ADVで短時間で読み終えることができます。物語中に画家の愛人としての沙織の経験談を聞く形だったり、実際に主人公との関係にまで発展するエロシーンはメニュー画面の目次から回想するという形になっていました。

ノベルゲーム1本勝負というだけありストーリーは面白く伏線も張られていて第四話で回収が行われるなど短編ながらピシッと締める読了感がありました

エロ同人ゲームをやっているはずなのになんか本屋の文学コーナーの書籍を読んでいる気分になる作品です。

その女性は、父の愛人だった。 [ふじきの]

とはいえ物語の比重はエロに偏っていてR18作品だということを忘れてはいません。

画家の息子として

父は酔っぱらって階段から転落死したということになっています。

母と暮らしていた主人公は既に何年も父とは絶縁状態であり、あまり詳しくは説明されませんでしたが母に代わって遺品整理にやってきたということからかなり夫婦関係に問題があったようです。

主人公はそこまで父が嫌いだったという訳ではなく、中学生までは父に倣い絵を描いて過ごしていたのですが「いくら努力しても画家の息子」と自分の才能の限界を悟りある時筆を折ってしまいます。

そこで出会ったのが沙織という年の近い美大に通う父の愛人。

父が残した作品と沙織との邂逅により、主人公は再び絵を描くということと向き合うこととなるのです。

その女性は、父の愛人だった。 [ふじきの]

この作品は「父の愛人だった同年代の女性のと出会い」という単純で特殊な状況がこの後どうなるんだろうと興味が湧き、仮にエロ抜きであっても物語の結末を知る価値があるとても面白いゲームです。

エロシーン

沙織が父の愛人であるということは紛れもない事実であり、シチュエーションとして生前の父と沙織との情事の様子を物語中に沙織から聞くことになるのでそういった意味で寝取られタグがこのゲームには付与されています。

また本作にはコマ送りのようなアニメーションがあり一部エロシーンにも用いられています。

乾燥箱から見つかった絵……

その女性は、父の愛人だった。 [ふじきの]

攻略

このゲームは一本道です。

まとめ

こんな人におすすめ
  • 短編エロ小説のような作品を遊びたい方
  • イラストやインモラルな雰囲気に惹かれた

DLsiteで売られている同人ゲームはある種ほとんどがファンタジーのような作品が殆どで多少現実世界が舞台であってもロー・ファンタジーが主だったりするのですがこの作品は加藤沙織という人物がファンタジー生物だろというツッコミ以外は本当に2時間ドラマを見ているかのような話でとても興味深かったです。

タイトルで「なんだこれは」と興味を持った方にはぜひともおすすめです。非常にストーリーが面白い。

画家の息子と画家の愛人という不可解な距離感で出会ってしまった2人が描く物語が一体どのような結末を迎えるのか……気になって仕方ないでしょう?

その女性は、父の愛人だった。 [ふじきの]

作品情報
その女性は、父の愛人だった。 その女性は、父の愛人だった。
サークル ふじきの
発売日 2023年01月19日
価格 990円
25%OFF
02/12まで
742円
FANZA