空上さんの"七瀬母娘の情事"の感想記事です。
概要
性欲を持て余した生徒指導教員……
明るい髪色のJK七瀬さとみは母子家庭で育ったギャルだ。
やたら生徒の男女交際に厳しい生徒指導員の下山に学外で交際していたことがバレ、さらにはよくつるんでいる友達の葉月直人と柏木綾が付き合っていることもネタに脅され、下山の性欲処理の道具として良いように使われる日々を過ごす。
広まりつつあるさとみの淫らな噂とエスカレートする下山の要求を断ち切ったのは学園の人気者でサッカー部の部長の早川だった。
機転の利いた下山への切り替え氏によってさとみたちの学園生活は平穏を取り戻したかに思えたのだがさとみの知らない所で母の優子は……。
母娘の視点でそれぞれ語られるストーリー
本作はほぼ一本道のNTRRPGです。基本的にはさとみの視点で下山に脅されながら性欲処理に付き合う日々を見ていくことになりますが、自宅から東に向かうと入ることができる回想ルームでは母の優子視点での物語回想を見ていくことができます。
個人的にはさとみの物語を全て見てから回想ルームで事の全容を確認するのが面白いと思います。
本作はNTR作品でもありますがそのスパイスとして様々な登場人物たちが関わり合い、下山という最悪な男に振り回される人間模様が特徴ですね。
この性欲チンパンジー下山に関わったさとみたち被害者が最後にはどのような人間関係を構築していくのかというシナリオの着地点を想像しながら追っていくのがこのゲームの醍醐味だと思います。
さとみは前作危ぶまれる日常では柏木綾の友人として登場する人物で、今回の悪役下山も前作からの登場になります。
前作同様綾と直人は学園を中退して結ばれます。本作はその一方で学園に留まったさとみたちのその後を描いたような形になっているのでしょうか。危ぶまれる日常を遊んでいないので予想とはなりますが、前作を遊んでいなくても問題ありませんとのことです。
イケメンの早川はさとみの異変にいち早く気が付き、何かと心配してくれます。
綾たちの関係を守る為に必死に耐えていたさとみはこの早川の存在と活躍によって救われることになります。
これは下山の自宅ですが流石に教員なんだからもっといい場所に住めるでしょ……w
エロシーン
影絵アニメーションが数種類。これは終盤の佳境で使われていました。
回想ルーム(自宅から東に行く)は最初から出入りすることが可能で全開放もはじめから可能ですが、このゲームはストーリーを読んでいった方が面白いと思うので私は推奨しません。
また優子サイドのストーリーは回想ルームでのみ確認が可能なので一通りさとみのお話が終わったら読んでみましょう。
クビを恐れない男下山
ん?優子ママお前まさか……
攻略
一本道です。ゲームをクリアすると自然と回想が全て埋まっていくようになっています。
6日目だったはずですが市街地から東に移動し繁華街でストーリーを進める必要があり行ける場所が分かりづらかったため載せておきます。狭い路地で覗きをしている男たちに2度話しかけると進みます。
まとめ
- 七瀬母娘の平穏な日々が破壊されていく様子を見てみたい方
- まさに危ぶまれる日常───
このゲームはネタバレを食らうと面白くなくなると思うので詳しくは伏せておきますが、まあ公式説明にもあるように胸糞要素がキモではあります。設計としてはさとみに感情移入するようにさとみの視点で描かれていますがそれがまたNTR作品としてプレイヤーの精神にダメージが入るようになっています。
身も蓋も無い話ですが初手警察で下山を社会的に抹殺するのが最善手だったのでしょうね。
アダルトゲームの名作「螺旋回廊」もハッピーエンドは警察に通報し強大な国家権力の力で全てを解決していく流れでした。
それはともかく本作は七瀬母娘だけではなく前作の主人公柏木綾や隣人の梶原、クラスメイトに早川など色々な人物が物語に関わっていてドラマ性があり特にストーリーが面白い作品でした。