小鳥の煽りさんの”刻まれた快感”の感想記事です。
概要
変えられない過去……
この世界には刻印と呼ばれる、神から与えられた力が存在する。
かつて神が怪物に勝利した後、残された人類が再び蘇った怪物にも抵抗できるよう残したものだった。
刻印の力は主に遺伝によって発現し、半ば刻印至上主義のような価値観まで出来上がり、神がこの地を去ってからは人類同士での争いが絶えなかった。
主人公のロベールはコリントス王国の長兄、すなわち王子であるが代々受け継いできたクラトス神の刻印を持っていなかった。一方で弟には刻印が顕れており、真面目なロベールとは対照的にだらしのない弟が次期国王として有力視されている。
ロベールにはアリエノというガールフレンドがおり士官学校へ一緒に通うという約束をしていたが、アリエノはロベールが入学するギリギリまで姿を晦ましていた。再開を安堵するロベールだったが、アリエノの手の甲には見覚えのない刻印が……。
別に恋人でもない
本作は士官学校での１年間を教官ゾフィーの任務を達成していくという形で過ごすRPGです。
NTRゲームであるためアリエノは他の男と関係を持つことになります。
ダンジョンを踏破したり、物語の中でも割かれるウェイトが大きい組織「刻印狩り」の組織の悪行を暴くために冒険をする（士官学校の生徒になにさせてんのFF８か？）ことになりますが、その冒険中至る所でアリエノは同級生のレーモンによって篭絡されます。
彼女自身の刻印の秘密のせいなのかアリエノは徐々にレーモンの甘言に乗り、ロベールの知らない所でどんどん淫らな行いを覚えていきます。本作は行動の節目節目でアリエノの心境を覗けるいわば神視点の機能がありますが、基本的には何も知らないロベールの視点で物語が進んでいきます。
中盤までは割とエロシーンのないRPGのような形ですがしっかり回想では着々とアリエノの痴態が記録されて行っていました。
作中でロベールの中でレーモンとアリエノの関係に疑問が芽生えるのは後半になってから。
ただひたすらに真面目だったロベールには気付くのが遅すぎました。全ては後の祭りです。
アリエノにはこれ以外にも秘密が存在し、ゲームの説明文でも明言されていますがゲーム開始時点で非処女です。
ロベールの前から姿を消していた２年間、果たして彼女に何があったのか……。
あっ……ふーん（察し）
オーソドックスな冒険システム
このゲームはかなりプレイヤーに親切で次にやるべきことはヒントを開けばすぐに分かるようになっています。
回想は全開放可能ですし発生条件のヒントも提示されるので基本詰まることは無いと思います。
戦闘は雑魚敵との戦いを省略するイージーモードがあり時短できます。私からも強く推奨しますがこれは利用した方が良いと思います。本作は戦闘中にしかみられないレーモンとアリエノの戦闘セクハラなどがありますが基本的にこれを見たいという方以外はスキップしても問題ないと思っています。
というのも若干敵側のインフレ速度がこちらの成長よりも早く感じることが挙げられます。本作は毎日訓練所や食堂でアクションを取るとステータスが少し上がる仕様となっており、敵の能力値もその成長を勘案した設計になっているのではと感じました。正直なところイージーモードでようやっと敵の能力値回りがちょうどいいかなと思えるくらいなので自分から苦労したい方以外はイージーモードで良いでしょう。戦闘自体に面白みがあるわけでもありませんので。
すぐに行くべき場所が分かるのが便利です。
エロシーン
性歴の機能によってプレイヤーである神視点ではその時その時で何が起こっていたのかアリエノの心の中のつぶやきを見ることで何となくわかるようになっています。シーンの詳細は順次回想ルームに送られるため、ゲーム中に回想ルームを見ないプレイをしていると結構ロベールがモヤモヤしている心情を味わうことができるNTRゲームらしいつくりです。
アリエノに悲しき過去……
中入れてくれよ
攻略
エンディング
３つあり見るたびに選択する日の最初へと戻ります。最後のハッピーエンドのみ他の２つのエンディングを見てから開放されるようになっています。
ビトラスの破片
士官学校の校長が集めているビトラスの破片がどこにあるのかメモをしていたのですが、報酬がショボいのもあってかゲーム終盤ではビトラスの破片すら出現しなくなりました。
| 場所 |
|---|
| 男子学生寮左から２番目 |
| 訓練場の倉庫の中 |
| オロンの街の墓地 |
| 初級の塔２階 |
| 盗賊の砦フロア１ |
| 盗賊の砦フロア３ |
| 盗賊の砦フロア３ |
| 地主の屋敷の屋根裏部屋 |
| 墓地の祭壇１階 |
| 墓地の祭壇地下３階 |
| テーベの木工ギルド |
| テーベの南西 |
| テーベの北 |
| 人身売買施設地下１階 |
| マルシェ屋敷１階 |
| マルシェ屋敷地下１階の隠し部屋 |
| マルシェ屋敷の庭 |
| 中級の塔入り口両脇 |
| 中級の塔２階 |
| ワニ狩りの現場 |
| 無法地帯の森フロア１ |
| 無法地帯の森フロア３（北） |
| 無法地帯の森の隠れ家のテント |
| 無法地帯の森フロア４（テントの先） |
| 無法地帯の森フロア６ |
| チュート帝国地下牢 |
| ティフォン砂漠フロア１ |
回想
謎の絵画などアイテム入手が解放要件である回想などもありますが回想ルームでヒントを教えてくれます。
まとめ
- NTRが好き
- チャラ男に先回りされヒロインを奪われるシチュに燃える方
この作品は第一にコスパが良いように感じました。
真面目で堅物で間違ってテイ〇ズからやってきたようなロベールはなかなか気が付きませんでしたが回想ルームでアリエノがじっくりと堕とされていく様子が確認でき、後から全部振り返ってもその都度確認していっても面白いと思います。
地味に刻印にまつわる神々などのクソッタレな世界観の掘り下げも多く、刻印差別がまかり通っている反吐が出る倫理観なども味があってよろしい。
良心的な価格で本格的で良質なNTRが楽しめる、人気にも納得のクオリティの作品でした。
