
ねるひつじさんの”シノビギア_忍者りくねはとろとろ快楽堕ちなんてしない”の感想記事です。
概要
優秀な下忍の九条りくねはとある村に出没している霧の悪魔を討伐する為に派遣されてきた。
この地方では定期的に霧が辺りを覆い、そのたびに忍者協会から忍が遣わされている。
村人たちはどこかよそよそしく遠巻きにりくねの様子を伺う者たちばかり。
りくねは村長を名乗る若い女ハクから悪魔の巣くう場所を教えられ、討伐を目指す日々を送る。
すごろく形式でダンジョンを進む
本作のダンジョンシステムです。りくねのステータスに応じた出目に従って1本道のすごろくで奥へ進んでいきます。
モンスターとの戦いのマスや回復アイテムを拾えるマスなど多少攻略にランダム性が絡む仕様となっています。
このゲームには「メタ子」ちゃんという女の子がおり、ゲームの仕様説明からチュートリアルの内容などメタ的な情報について事細かに教えてくれるので分からないことは大体知ることができます。
例えば画像の「1d3」など人によっては馴染みのない概念かと思います。これは「3面ダイスを1回振る」という意味で本作のバトルなどはこうしたダイスロールによるダメージ計算が行われています。こういった情報もメタ子ちゃんは教えてくれるほか、彼女以外にも本作は懇切丁寧に説明を行ってくれるのでとても遊びやすかったです。バグが非常に少ないのも〇
タイトルに偽りなし
エロシーンはダンジョン攻略中に悪魔の術中にハマることによるエロシーンと、村の男たちとのシーンがあります。
差分シーン含めて10シーンとのことですが、本作の特徴としてシーン1つ1つがかなり長く冗長ではあるもののボリュームはありました。必死に催眠攻撃に抵抗するものの抗いきれずに長い時間をかけて催眠に屈してしまうなど長いもののそれを活かしたシーンとなっていました。
攻略はしてない
正直すごろくが面白いとは思えず作業感が強いうえに、ダンジョン2で普通に道中での戦闘に負けた後はメタ子ちゃんからチート武器を貰い突き進みました。
モンスターと戦うだけ。罠マスなどの回避判定があるだけ。と特に感動が無いものでした。
もっと楽しいイベントマスを用意することができたはずです。なので私はチート武器を使いました。こういった仕様があるのは非常に素晴らしいと思います。
浅いダンジョン
全2階層
ダンジョン1
全3階層
ダンジョン1:2階
全4階層
ボス:中位悪魔
- HP30
- ダメージレースに勝つためには薬草などによる回復が必要
- ダンジョン進入時にしっかり回復手段を持ち込んで戦いに臨むこと
ダンジョン2
全4階層
ダンジョン2:2階
全5階層
ボス:中位悪魔
- HP40
- ファイアブレスという大ダメージを受ける攻撃をすることがあり低HP状態で戦うのは危険
ダンジョン3
全5階層
ダンジョン3:2階
全5階層
ボス:上位悪魔
- チート武器でワンパンした
村長の家
ボス:巨大な悪魔
- チート武器でワンパンした
廃病院1階
全4階層
廃病院2階
全3階層
廃病院3階
全3階層
廃病院4階
全2階層
ボス:???(ストーリーのネタバレに配慮)
- HP60
- 連戦となる
霧のダンジョン
全7階層
ボス:霧の悪魔
- チート武器でツーパンした
ボス:霧の悪魔(再戦)
- チート武器でクリティカルワンパンした
まとめ
このゲームは本当に情熱をもって制作されたということが伝わってきました。
ですので普段はおちゃらけた内容でお茶を濁して記事を終えがちな私もいちプレイヤーとして真摯に感想を述べたいと思います。
良かった点
1.シナリオが面白い。間違いなく本作にとって大きな武器であり評価されるべき点です。多少会話文のクセが強いですがそれもまたサークル作品としての色ですしどんどん前に出していい要素です。しかし敵キャラにばかり描写のスポットが当たり、逆に主人公であるはずのりくねは殆どエロシーン係になってしまっていた印象を受けます。視点が飛びまくるのはともかく本当に全員の心理描写などが描かれているため俯瞰的な神視点となってしまい誰に感情移入すればいいのか分からなくなってしまう。エロ同人ゲームなのでせめてりくねに感情移入したかったところ。
その上「妹を探している」と最初に説明されたにも関わらず話には何も絡んでこない無駄設定となっていました。これはこの作品が続編へと続くということでこの問題への釈明になっていますが、作品が単体で完結しないことの言い訳に妹の設定が使われてしまっているのがダメだと思いました。
2.音楽にこだわっている。無料のものにしろ有料のものにしろ音を作品を取り巻く重要な要素として取り上げているのが伝わってきました。私も割と同人ゲームヘビーユーザーと言える人間ですから、結構「ああまたこの曲か」となることも多いです。しかしこのゲームは音回りも割と新鮮な体験をすることができました。ひとえに時間をかけて音声を吟味しているたまものだと思います。
3.親切なゲーム説明。メタ子ちゃんをはじめとしてオリジナルのゲームシステムの同人ゲームを遊ぶにあたってガイドが充実しており細やかな気配りが感じられる。全体的に丁寧に引き締まっているのはこの親切心のお陰ですね。チート武器なども普通に助かります。ゲームをクリアすれば回想も全て開放できるようになりますし。
4.じっくりねっとりとしたエロシーン。シーン単位で見ると長く回想としては使いづらいですが快楽と理性とのせめぎあいがテーマの本作は長い方が興奮度も満足度も大きいと思います。まあ長さについては個人的な好みですがしっかりエロシーンに力が入っていたことは最高のポジ要素ですね。
悪いと思った点
1.すごろく。これにエロイベントを挟めばいいと思うしアイデアを盛り込む必要があった。サイコロを振って移動した先でモンスターと戦うだけならオミットしてよくね?
2.戦闘バランス。お手軽なゲーム性と思いきや雑魚敵が2桁ダメージを連発してくるなどある程度の育成ないしガチャでの勝利を前提とさせるバランス。私はチート武器を貰ってクリアしました。
3.糞ガチャ。おい、ベル。🖕😄🖕
ということでサイト発足以来最も真面目にレビューを行った「シノビギア_忍者りくねはとろとろ快楽堕ちなんてしない」ですがリーズナブルな値段で遊べますしかなりおすすめできます。
シナリオが面白いという点はネタバレ無くして仔細を伝えることができませんが、独特で人を選びそうな筆致ではあるもののこれこそが本作の1番の魅力だと私は思っています。
デビュー作でこれだけ力の入った作品が出てくるのは素直に凄いとしか言いようがありません。今後のご活躍にも注目していきたいサークルさんです。
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シノビギア_忍者りくねはとろとろ快楽堕ちなんてしない |
サークル | ねるひつじ |
発売日 | 2022年08月05日 |
価格 | 1,100円 |
20%OFF 09/02 まで |
880円 |
備考 | 体験版あり |