Bloodroot

stドッペルさんの”Bloodroot”の感想記事です。

目次-Contents-

概要

選手入城

教会の戦士としてかつて魔の力に飲まれた常人を浄化する仕事をしていた主人公は、行方が分からなくなっていた友人の噂を聞き階層都市を訪れる。

本作「Bloodroot」は迷宮と化した階層都市を探索しながら数々の出会いを経て、友人ユリスの行方を追う探索型2Dアクションゲームです。

いわゆる「メトロイドヴァニア」や「悪魔城ライク」のようなジャンルに分類される作品であり、探索が終盤に差し掛かるにしたがって主人公が様々なアクションを習得していき、複雑な動作をスタイリッシュに決めていくことができるようになっていきます。

Bloodroot [stドッペル]Bloodroot [stドッペル]Bloodroot [stドッペル]

シュタッ! ハイジャンプで天井に一瞬着地するモーションが凝っています。

Loot……いやRootか

本作は特に探索要素の強いゲームです。先述したアクションを開放していくことだけでなく、主人公の「衣装」「武器」その他「アイテム」まで迷宮の中に山ほどちりばめられており、正直なところ独力でコンプリートするのは相当難易度が高そうです。

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こちらは私のクリア直前のステータス画面。主人公の姿は着せ替えが可能で衣装ごとに若干ステータスが変わるので、ゲームプレイの実用性重視か見た目重視の実用性かどちらかをプレイヤー自らが選んで着替えさせることができます。

MENU画面左側に見えるカッコイイ武器もその周囲のアイコンチップもすべて収集要素です。マップを駆け巡りアイテムを集めるのも面白いでしょう。

指輪のアイコンが見えるでしょうか。これも収集アイテムの一つの装備品なのですが、ステータスなどの恩恵を受けられる一般的な効果を持つものはもちろん、中にはアクション動作に影響を及ぼすものもあります。

「通常攻撃をジャンプでキャンセルできるようになる」指輪。これ絶対にドゥエリストしか使わない装備だろ……。本当に様々なアクションや装備品があるので非常に拡張性の高いアクションができますが、主人公の装備スロット数は有限なのでお気に入りだったり使いやすいものをセットすることになりますね。その中でわざわざジャンプキャンセル指輪を選ぶか? まあ変態向けですねこれは。

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魔に飲まれた階層都市には異形のモンスターもいれば魔に飲まれたのであろう可愛らしい女の子の敵が数多く存在しています。

それにしても凄い美麗な遠景だ。雰囲気抜群ですね。

画像の火魔剣士血根の魔人はユニークモブでボスによってはゲーム中に1度しか戦えませんが、迷宮のいたるところで遭遇する同じ姿をした敵キャラは倒して「浄化」することで彼女たちの能力をサブウェポンとして使うことができます。画面右上に人の顔のアイコンがありますがこれがサブウェポン枠です。

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また本作は敵を倒すと樹血を入手することができます。これをセーブポイントで消費して主人公を強化することができるのでどれだけボスに苦戦しようが最終的にはステータスの力で押し通せるようになっている救済要素でもあります。

とにかく果てしない収集要素がコンプ欲をくすぐります。

友好的なキャラクターたち

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うお、でっか……

全体的に控えめな胸のキャラクターが多い中リリーはドットアニメでも邪魔そうな脂肪の塊がブルンブルンと揺れます。

階層都市の中には敵だけでなく拠点に遊びに来てくれるキャラクターもいます。友人の目撃情報を教えてくれるなどストーリーに関わってきたり、攻略が楽になったり打開アイテムをくれたり、エロシーンまであったりします。

最初に出会い最初に拠点に来てくれるクロウは「鮮血の騎士団」を率いる半魔の魔女と共に階層都市に来ているらしいですが、半魔の魔女とは現在はぐれてしまっている様子。迷宮のどこかにいるようですが……。

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主人公の拠点ではキャラクターと取引をしてアイテムや衣装を入手できるほか、夢魔を招き入れるとエッチな部屋へ行くことができるようになります

攻略

本作は現在地などのマップを確認する手段が無くエリア間の接続を自分の頭の中に入れる必要があり大変です。

アップデートによりマップが追加されています。探索が飛躍的に楽になりました。

よほどのグリッチが無い限りは大体のアクションアイテムを拾ってからでないと目的の場所にはたどり着かないようになっているので1度詰まってしまうと何をしたらいいのか分からなくなってしまう迷子状態に陥るかと思います。

はっきり言ってマップ攻略面における難易度がかなり高いので製作者のSTドッペルさんのCi-enの攻略ページで交わされている情報が大いに役立ちます。アイテムコンプはともかく「〇〇の場所が分からない!」ですとか「△△まで来たけど次に何をしたらいいのか分からない!」といった疑問に熟練の先達ヴァンパイアハンターの皆さんが詳しくクリアまでの道筋を示してしてくれているので、こちらを確認するのが良いと思います。更にアイテムドロップ図鑑なども配付されいるのでゲームをやり込みたい方は一度はチェックしてみましょう。

stドッペルCi-en ゲームの解説・攻略ページ

https://ci-en.dlsite.com/creator/2407/article/638269

5月10日22:57にゆめみーさんが投稿なさった経路マップ概観の画像は非常に便利です。

ゲームの分岐点

本作は階層都市序盤に大きな分岐があり、

・ストーリー上重要なキャラクターのマリカに出会う下層上部ルート

・階層都市最上部を目指す最下層ルート

をそれぞれ進んでいくことになるのですが、マリカルートはジャンプ系のスキルが揃ってからでないと進むことができず実質一本道と言ってもいいかもしれません。しかし最下層ルートを進んでいくと最終的に赤熱の時計塔で行き詰まることになり、先に進む為にマリカと出会う必要性が生まれるのですが、どこに戻って解決策を探ればいいのか分からず探索が難航するのでなかなか迷子必至の要素です。

ジャンプなどが必要で上に行っているように見えるのに最終的には水没した地点に至るマリカルートと下がっているような感じなのに階層都市の上部にたどり着く最下層ルートの対比が面白い。

最下層ルート

階層都市小部屋のワープポイントから左へ行き、剣を振ってくるめっちゃ強いデカブツとクラゲが同時出現する部屋で足場を使って左上に進むと宝箱がある

その中にある「硬質な種」を使い今まで通れなかったブロックを崩して進んでいくのが最下層ルート

Bloodroot [stドッペル]

階層都市→廃棄区画→魔導研究棟→赤熱の時計塔と進んでいく

ハイジャンプ」のアクションや「翼の羽」「夢見の衣」などを集めていく

マリカルート

赤熱の時計塔で道を塞いでいる樹を倒す為に強力な魔法を習得する必要があり、彼女に教えを乞う必要がある。

拠点から右に行き火魔剣士がいるあたりから登っていく

大きな流れとしては「空中ローリング」を拾い盗賊を倒し、「水精霊の加護」を得て水中を通れるようになってから水を通ってマリカのもとへとたどり着くというような形

こちらの流れはCi-en攻略ページの05月08日14:19に投稿された異種巡りさんの情報でとても詳しく説明されている

Bloodroot [stドッペル]

まとめ

こんな方におすすめ
  • ちょwwwwwよくやったwwwww
  • アイテム蒐集や装備集めなどのやり込みが好き
  • やりごたえのある2Dアクションゲームが好き

驚異的な技術力と熱意が伝わってくる素晴らしいゲームでした。2Dアクションという時点でその開発力の高さがうかがえますね。ただ多くの人が攻略を難しく説明が不足していると感じているはずなので、Ci-enなどのコミュニティで情報を集めたり教えを乞うたりするのが良いと思います。一流のドゥエリストが集っていて面白いですよ。

攻略上絶対に必要なもの以外でも見落としがないかつい寄り道をしてアイテムを集めて主人公をカスタマイズしていくのがとても楽しく、マップの隅々まで探索して冒険したい方におすすめです。

キャラクターのモーション、ドットの打ち込み量、アクション性の高さ戦闘の奥深さどれを取っても本当に隅々までこだわりが見えました。アクションゲームが好きな方が触れば間違いなくその細やかな熱意が感じられるので、ぜひ体験版でその感動を味わってみてください。

作品情報
Bloodroot
サークル stドッペル
発売日 2022年05月06日
価格 1,430円