サークルRVAさんの”アルム冒険者団の迷宮探索記”の感想記事です。

あ、いえ、趣味で売春してるだけなので…本職は冒険者

概要

田舎の漁村から遥々やってきた主人公のクロエと幼馴染のリースは、冒険団で有名になって故郷を宣伝して村おこしを行うという大志に燃えていた。

王都の冒険者ギルドで２人では依頼をこなすことすらできないと知り、たまたま同じ境遇だった冒険者のシャルを仲間に誘い「アルム冒険者団」が発足。

冒険者団を維持していくことは大変で、装備や団員のケアにと山ほどの資金が必要になる。資金繰りが上手くいかずに解散となってしまう団も多かった。シャルが借りていた宿を拠点として使う３人だったが、シャルから驚くべき資金調達方法が提案される。

「アルム冒険者団の迷宮探索記」は昼は大人数冒険者団でダンジョンを探索し、夜は全員娼婦となって団維持の為にお金を稼ぎながら冒険者として名を上げていくRPGです。

先月末はGWを見据えてなのと月末ということで沢山のエロ同人ゲームが発売されていて、本作もその１つでした。

私は別の作品を遊んでおり当初はスルーしてしまっていたのですが、某所で本作の噂を聞き購入に至った次第です。正直なところ、ゲームの……なんて呼称が正しいんでしょうか、圧縮の関係なのでしょうジャケットの画像でキャラクターのイラストがにじんでしまっていたのでスルーという選択をしたのですが、これが浅はかでした。

蓋を開けてみればこれが面白いどころではなく、余裕で傑作と言える面白さだったのです。

仲間と戦え

王国は各地に出現する「ダンジョン」に悩まされており、魔物があふれ出て近隣の住人に被害が及ぶため冒険者団がこれを制圧して封印することになっています。

売春して得たお金でパーティを強化し、迷宮奥地のボスを討伐して封印。こうしたルーティンでアルム冒険者団は日々を送ることになります。

戦士、格闘家、魔法使い、僧侶、盗賊……と様々なジョブの仲間が団に参加してくれます。ダンジョンとボスの戦闘はスキルの使用回数が限られていて、帰還するまで回復しません。限られた使用回数の中で強力な攻撃をいつ使うか、有利な攻撃を繰り出せるかが冒険のカギになっています。

本作のバトルの特徴は割り込みスキルにあります。コマンドで選択した攻撃以外にも団員は確率で行動を取り、ダメージを与えたりサポートをしたりします。団の操作は実質１キャラ操作であるものの各員が自己判断で戦闘を行っているような感覚があり、団長であり指揮官役のクロエを操作している身としては結構面白いですよね。

本作は女性陣のセックスに対する感覚がブッ飛んでいて他人とセックスしてお金も貰えてラッキーくらいの意識で売春を行います。悲壮感のようなものはなく明るく楽しそうにエッチをしています。

一番ネジが飛んでいるのはシャルです。実はこの女、王国の第６王女シャルロットであり、ゲームを進めていくと分かりますが家系としてスケベ女のようです。

彼女は為政者の姉の負担を軽減したいという理由で冒険者としてダンジョンを封印する冒険をすることを決心しました。この世界には人間のほかに魔族が存在していて、３００年前に人間の勇者ノエルにより魔王が斃された際に魔族は大陸の西へと追いやられていました。しかしダンジョンを通じて魔族は人類を再び苦しめるようになり、勇者がもたらした平和もいよいよ脅かされつつありました。

ダンジョンの出現が後を絶たない現象、世界のどこかにあるという大陸一の冒険団が調査中の「厄災の迷宮」、西側の境界に蠢く魔族など色々な問題が絡み合う中でアルム冒険者団の冒険がこれらを一つに紡いでいくことになるのです。

しかし童貞である

クロエは童貞なのですが仲間には売春してほしい旨をしっかりと面前で伝えます。

尊敬する当代一の冒険者もご覧の通り一言でおまんこ職人へクラスチェンジしてくれます。

一番ネジが飛んでいるのはクロエかもしれませんね。しかし、こいつの童貞も結構役に立ちますよ。

エロシーン

団員が娼婦として客とセックスします。拠点である冒険者の宿からは、プレイヤー自身が女の子とエッチができるシーン的なものも用意されています。

🤯

山賊に負け慰み者になる女騎士プレイ

ノーブレスオブリージュ（ロイヤルまんこハメ放題）

攻略

確証はありませんがもしかすると適正レベル的なものが内部で定められていて、それを下回っているとエンカウント率が跳ね上がっている可能性があるのかもしれません。それともエンカウント率が高いのは元からの仕様ですかね？　後半かなりエンカウント率が高かった印象です。

畑の迷宮

中継：３０　最深部：６０

遺構の迷宮

中継：４０　最深部：６０

ボス：オラーテ

弱点：全て

森の迷宮

中継：５０　９０　最深部：１００

アゲハ　　弱点：突

動く木　　弱点：火

闇の精霊　弱点：聖

ボス：イッスブン

弱点：聖　氷　突

岩山の迷宮

中継：４５　９０　最深部：９９

うごく岩　　　弱点：打

山賊コボルド　弱点：打　炎

ヘビの剣士　　弱：打　氷

ボス：ガダクエマエ

弱点：打

イリアが正式に仲間になりしばらく経過すると娼館がグレードアップ

海の迷宮

中継：４５　９０　最深部：９９

イベントが進行するまで敵の弱点が分からず冒険者団は弱体化する

強酸クラゲ　　　弱点：斬　炎

海の精霊　　　　弱点：炎

突撃シャーク　　弱点：斬　炎

クラーケンの足　弱点：斬　炎

クエスト「海賊キースの財宝」

イベントを発生させ財宝の位置が判明した後

４２　６７　１０　の迷宮深度の地点まで行く

ハイゾンビ　　　弱点：聖　炎

戦士スケルトン　弱点：打　聖　炎

船長ゾンビ　　　弱点：聖　炎

ボス：クラーケン

弱点：斬　炎

砂丘の迷宮

中継：５０　１５０　最深部：２５０

遺跡内部では中継まで１００階層もある

火吹き鳥　　　　弱点：氷　突

暴れイーグル　　弱点：突

ハーピー　　　　弱点：聖　突

ボス：怪鳥シムルグ

弱点：突　地上では近接攻撃も弱点になる

ハイゾンビ　　　弱点：聖　炎

ミイラ男　　　　弱点：聖　炎

ゴースト　　　　弱点：聖　炎

戦士スケルトン　弱点：打　聖　炎

邪教の徒　　　　弱点：斬

毒蛇　　　　　　弱点：氷

遺跡の番犬　　　弱点：突

ボス：リッチ

弱点：聖　炎

深度１５０から回復なしでの連戦ということもあり弱い

王城の迷宮

中継：１００　２００　３００　最深部：３１０

魔族の飼い鳥　　　弱点：聖　突

ゴブリンの兵士　　弱点：斬　打　氷

オークの兵士　　　弱点：聖　氷

ボス：ヤッセキーヤ

弱点：天秤によって変わる

深度１５０のボスで「天秤」を使用してくる

使用した天秤の属性が弱点になるが反対の属性の攻撃を当てないと天秤が傾き大ダメージを受ける

邪妖精の兵士　　　弱点：打　聖

リザードの兵士　　弱点：聖　氷

リビングアーマー　弱点：打　聖

ボス：ズァーオウア

弱点：聖　打　炎

かなり強力にデザインされているので負けるようであればダンジョンを出入りしたり売春したりして冒険者を強化するべき

疾風は強化解除が可能

魔界の迷宮

中継：１００　２００　３００　最深部：３１０

迷宮の妖精　　　弱点：突

はぐれ魔族　　　弱点：聖

アイスゴーレム　弱点：打か炎

火の精霊　　　　弱点：氷

燃えるカニ　　　弱点：打か氷

剣客スケルトン　弱点：打　聖

ボス：ガダニ

弱点：聖

攻撃力が高いが他の冒険者団が駆け付けるまで最初はひたすら耐える

ガダニ討伐後はしばらく娼館の収入が無くなる

災厄の迷宮

中継：１００　２００　３００　５００　６００　６５０

最深部：６６６

正体不明　　　弱点：斬　聖

邪教の高僧　　弱点：斬　聖

ハイマスター　弱点：斬　聖

猛毒キノコ　　弱点：火

呪われた樹　　弱点：火

ラプトル　　　弱点：打　氷

空飛ぶ口　　　弱点：突

自爆の口　　　弱点：打

死の鳥　　　　弱点：突　聖

地獄の乗り手　弱点：突

絶望の使い　　弱点：突

デビル　　　　弱点：聖

デスブロブ　　弱点：氷

グレイブフレイム　弱点：氷

深度６００以降に出現する巨人との４連戦

ハゲ巨人　　　弱点：斬

タクヤ巨人　　弱点：氷

袈裟巨人　　　弱点：多分炎とか打

腕組み巨人　　弱点：突

ボス：魔王キマ

弱点：斬　打　突

モードチェンジ後の弱点：炎　氷　聖

もう一度モードチェンジすると全ての属性が弱点となる

まとめ

真面目にストーリーが進む中シリアスにもなりすぎず軽薄にもなりすぎず中学生の下ネタのようなシャルのギャグや仲間たちの楽し気な掛け合いと独白で最後まで飽きることなくアルム冒険者団の冒険を楽しむことができました。シナリオの面白さやエロシーンテキストに関してとても良かったと思います。

ゲームクリアに１３時間を要しました。結構どっしり構えて遊ぶタイプのゲームになります。

上でもう出しちゃってますが全員で完成させた団旗を掲げるシーンはとてもアツいですねえ。単純な実力ではレフの冒険団に劣るようなアルム冒険者団が見せる稀代の冒険譚、このゲームを大傑作と言わしめるにふさわしい痛快なシナリオであることを保障します。

劇中色々なところで流れるあの聞いたことのある曲はイギリスの軍歌・行進曲の「The British Grenadiers」という曲です。邦題は「英国擲弾兵」。

デビュー作？　のようですので今後の活躍にも期待をしたいですね。エロシーンは十二分なのですがイラストの差分が少なかったです。せめて射精差分は欲しかったところ。それでもテキストでカバーできてはいたのですがイラスト数はもう一声欲しかったです。